2015年3月8日日曜日

本当にパワートレインが完成っ!

あらすじ

やっとこさ組み上げた動力伝達機構に、タイヤを装着しようとしたところ「あり?モーターにタイヤが接触するぞ・・・?」。

頭の中には、いままでの苦労が水の泡ぶくぶくという映像が流れていた。もうそろそろ、あきらめても良いかな・・・ママ・・・、と思ったその時!

「あり?タイヤにスペーサー噛ませれば、タイヤとモーターは接触しないんじゃ?」

簡単に、100mmのスペーサ的なパイプを作って、仮に装着したところ、イケそうな感じがしましたので、早速、ヤフオクでスペーサを発注。すぐにスペーサは届きました。

早速、スペーサを組み込んで・・・

そ・し・て・・・・ついにパワートレインがめでたく完成っ!

と、思ったら、何やら、ミッションケースから、キュルキュル音が・・・。くぅ・・・左側のミッションケースに、ベルトが接触している様子・・・。接触、接触、また接触・・・。

こういうのが続くと、やっぱりメーカーって、しっかり設計できててすごいなぁと思っちゃいます。(当たり前?)

5秒くらい考えて、このままにしておくか・・・とも思ったのですが、このままにしておくと実際に走ったとき、一瞬でベルトがちぎれるな、と思い、もうヤケになって、ミッションケースの内側をグラインダで削りまくる。本来、ケースの強度を高めるための設計がされている中で、容赦なく、いろんなところを削りまくる。心の中では、ジャイロの設計士の方に謝りながら・・・。

そして、あらためてケースを嵌めると、異音も収まり、良い感じ。

と、いうことで、約2年かけて・・・電動バイクのパワートレインが完成しましたっ!

まだ、すべて完成していないですが、ちょっとだけ感動。
やっぱし、ものづくりって面白いですねぇ。




2015年2月8日日曜日

パワートレイン完成っ!のハズが・・・



前回は、シャフトとモータが連結され、パワートレイン完成までもうひとふんばりじゃっ!と思っていたんですが、問題なく取り付くと思っていたタイヤ側のメカロックがなかなか取り付かず、悪戦苦闘。

※メカロックの内径って、シャフト径よりも少し大きめのヤツを選んだ方が無難?

結局、
1)メカロックの内径を、リューターで拡大 
2)シャフト外径とメカロック内径のかみあい寸法の精度が悪くなるので、急遽、プーリーのスプライン部をグラインダで切り取って、鉄パイプ(追加発注)と溶接してドッキング
と、いう作業をすることに。溶接は素人なので、まぁ、汚いッス(笑)無理矢理、結婚させられた不揃いのカップルみたいな。

これで、前後のプーリがミッションケース内のそれぞれのシャフトに取り付けられることになったので、ベルトを発注。

ちなみに、ベルトの長さを割り出すための、公式ですが、

(プーリー1直径+プーリー2直径)×1.57+軸間距離×2=ベルトの長さ
と、なります。

この計算で出てきた値をもとに、発注した・・・んですが、ベルトが少し長い・・・。これだと、プーリーが回転している最中にはずれてしまうので、現在のベルトのたわんでいる量から博打で35ミリ短いベルトを再発注。そして、今度は短すぎる・・・(男泣き)

ガレージの中で呆然としていたら、嫁さんから「長かったベルトを切って、それで、長さを測れば良いんじゃない?」と神のようなアドバイスが!確かにっ!この方法で測ってみると、大体、5ミリくらい短いのを買えば、ぴったしな感じがしました。しかし、ベルトは10ミリ単位でしか買えないので、10ミリ短いベルトをあらためて発注。心の中では、お札をドブにぼんぼこ投げ入れている絵が浮かんで来ました。

ようやくベルトが届き、あらためて取り付け。当たり前ですが、欲しい長さよりも5ミリ短いので、ベルトを簡単には嵌められない。無理くり、ごりごりやってたら、今度はプーリーの側面についているベルトガイドが壊れて取れました(二度目の男泣き)

でも、ベルトがぴったりついては居るので、まぁ、簡単には外れないだろう、と思い込めるだけ思い込んで(疑う自分の心を封殺。売り物だったらこうはいけないですね)テストを開始。以下のビデオはテスト風景です。



 これだけ動けば十分! と、いうことで。

ちょっとモチベーションを高めるためにも、タイヤを着けてみよっと!と思ってタイヤをつけようとしたら「あり?タイヤがモータにぶつかるぞ?」

どうしよう?(三度目の男泣き)

2014年12月23日火曜日

モータとシャフトがめでたくドッキング!



モータがインチサイズであることに起因して様々な困難が待ち受けてましたが、ようやく乗り越えられそうですよ、自分(キリッ!)

日本で買いやすい部品は当然ながらメートル単位のもので、このモータのシャフト径22.3ミリなんて半端なやつに合う日本の部品は無いんですよね〜。

と、いうことで、約2ヶ月ほど迷ったあげく、結局、メカロック内径22ミリのものをリュータで削り0.3ミリ拡張するという荒業に出ました。もう、やけです。

もう目分量で削りました。金属加工のプロの方からはお叱りを受けそうなやり方・・・。

シャフトもプラスチックハンマーで叩き入れました。もう、ほんとのやけですよ。

でも、メカロックによって、やっとモータと友人が作ってくれたミッションケース側のシャフトがめでたくドッキング。

やっぱし、勢いって大切だなぁ、と思った、そんな冬の始まりでした。




2014年10月26日日曜日

モーター側ブラケット制作&装着&涙のトラブル


ひさびさの更新・・・。

予想通り、と言いますか、予想外と言いますか・・・。

予想通り、の部分は、電動バイク作りにおいては、電動の回線関係の制作よりも、金属加工が困難になるだろう、という点。

今回、ブラケットについては、自作するのか、それともプロに依頼するのか、ひっじょーに悩みました。依頼すると、高額になってしまうためです。

もんもんとしていたところ、友人が見積もりを見てくれまして、「これらの会社は、高すぎだなぁ〜。もっと安いところあるんじゃない?」とアドバイスをくれました。

あきらめず、色々なところに見積もり依頼していましたら、最終的に、手頃な価格(板一枚につき4,500円くらい)で、受けてくれる会社さんを発見。記憶によると4社目ですね。

金属加工の期間は一ヶ月程度かかりましたが、仕上がりも美しく、依頼して良かったなぁ、と今は思っています。

予想外、の部分は、最初に気づけよ・・・という話ではあるのですが。

その仕上がってきたブラケットを装着していたところ、なんか、ネジがモーターのネジ穴にうまく噛み合わないなぁ・・・(手に、ネジがしっかり噛み合ったときのカッチリした感触が伝わってこない。)と思っていました。

それでも、まぁ、気のせいかもな、と思って、ぐいぐいネジを締め込んでいったところ・・・ネジが空回りしました。

背筋がヒヤリとした、のは言うまでもありません。もし、ネジをナメてしまっていたら、モーター側のネジ穴を修正しなくてはなりません。

ネジが空回りした当初、かなりパニックになり、現実として受け止められませんでした(笑)が、次第に「うーん、ネジ穴を掘り直すしかないか・・・」と工具屋にヘリサートを買いにいきました。

ヘリサートのお値段約7,000円・・・。気軽に買える金額じゃありません。

何日か泣きながら寝て、どうしよう・・・と悩みましたが、あるとき、ふと、思いついたのです。「もしかして、ミリネジではなく、インチネジ?」

はい、そうなんです、アメリカから個人購入したモーターですから「インチネジ」なんです。モーターの設計図を見なおしたら、しっかりとインチネジの規格でネジ穴の大きさ、ピッチが書かれているではありませんか!

つーか、設計図をもっと先に見なおしておけや!自分!ボケがっ!と数秒ほど自分を罵ったあと、インチネジを売っている店をネットで探し、購入。

さっそく、モーターのネジ穴に、インチネジを締めこんでいくと・・・うほぅ〜しっかりネジが締まるぅ(当たり前)

と、いうことで、写真は、これらの苦難(自分で起こしたものだが・・・)を乗り越え、無事に、モーター側にブラケットを装着完了しましたの図。

さて、お次は、エンジン側にブラケットを装着します!

2014年8月24日日曜日

ジャイロの電動パワートレイン構成を検討ー段付きシャフト編


以前、検討したパワートレイン構成ですが、課題となっていた段付きシャフトについて、再び知人と検討をしました。

ミスミのホームページをくまなく探しても、適切な部品が見つからず、結論としては、知人が試作してくれることになりました。

当初、「自分で旋盤で削るか・・・。」と思い、旋盤を貸してくれそうな工房だったり、ミニ旋盤を調べてたりしたんですが、知人いわく「精度が求められる場所だから、そう簡単には作れないよ。」とのこと。

と、いうことで、あまり知人に頼るのは良くないなと思いつつも、結局はお願いすることに。いや〜、ありがたやありがたや。

と、いうことで、段付きシャフトの設計図(のようなもの)を載せておきます。


2014年8月18日月曜日

ジャイロの電動パワートレイン構成を検討

モーターブラケットの製作もままならない状況ですが、とりあえず、一歩でも先に進むべく、メカに詳しい知人を呼んで、パワートレインの構成について議論しました。

今までは、先人の方の作り方をなぞって進めてきたんですが、知人との議論の結果、とうとう違う方法でパワートレインを製作することになりそうです。

今のところの予定はこんな感じです。(構成図)



Version 0.99と書かれているとおり、最終稿ではありませんから、もし、参考にされる方がいれば、ご注意ください。

要点としては、メカロックを複数使うことです。(品番は、ミスミの部品番号です。)

電動化する場合、従来、ジャイロに搭載されている遠心クラッチなり、可変プーリーなり、は不要ですから、そのあたり一式を、ペロリっと変更する必要があります。

ほんで、まだ、これ発注できていません。

なぜ、発注できていないかと言うと・・・・・実は・・・・・モーターシャフトの径と同じ径を持ったシャフトが見つからないから!

メカロックは、同じシャフト径のものしか、接続できないからっ!(By 僕の知人)

モーターを買うときに、モーターシャフトの径も調べとけよっ!って感じですが、いかんせん、モーターはアメリカから買ったので、あんまりスペックが分からず買ってしまい、いまになって後悔するという。まさしく、後悔先に立たず、を実践しましたよ、いやはや。

シャフト問題が解決すれば、一気に発注ができて、しかも、ミスミ側で加工してくれる(らしい)ので、プラモデル組み立てのように組み立てられると思うんですが・・・・・。

一難去ってまた一難!(しかし、モーターブラケット問題は、いまだ解決しておらず)

2014年8月17日日曜日

テスラモデルS評判とその対応

電動自動車界の特攻隊長テスラさんですが、やっぱりトラブルは多いみたいですね。

度重なる修理にうんざり!? テスラ「モデルS」を米メディアが長期テストhttp://jp.autoblog.com/2014/08/03/tesla-model-s-edmunds-long-term-reliability/

テスラの自動車開発スピードはすさまじく早くて「ゼロから自動車作りしても、こんなに高品質な電気自動車が作れるんだ!」と、僕のような自作電動マシンを作ろうとしている人間に勇気を与えてくれましたが、やっぱり、一筋縄ではいかない感じですね。トラブルが多いです。

車内の真ん中に”どどんっ”と存在している、まるで、iPadを縦に2倍くらい大きくしたようなセンターコンソールですが、近未来感を演出できている一方で、画面が真っ白になったり、フリーズしたり、といった不具合が発生している模様です。

まぁ、、、タブレットを一つ作っているようなもんですから、生半可な技術力では、なかなか良いものはできません(あのセンターコンソールを短期間で作り上げたことが奇跡です)。

車もバイクもそうですが、故障とかは、即、人の死に繋がりかねないので、マシンの安全性はとてつもなく重要です。

そんなテスラさんですが、対応がユニークだと評判です。

テスラ社の見事過ぎる常識破りのアフターサービス
http://blogos.com/article/92295/

CEOのイーロンさんは元Paypalのファウンダーの方です。今回のアプローチも、まことにITっぽいやり方ですね。僕は、素早い対応はアリだと思います。

今回は、マイナス点をソフトウェア・アップデートで修正という点に見えますが、逆の見方をすると、電動マシンの頭脳であるオペレーションシステムを、アップデートしていき、ドライバーは+の恩恵を被ることもできるワケですね。

スマホやPCのように、車が、進化していくわけです。特にパーツ交換無しで。
これって新しいと思いませんか?










2014年8月7日木曜日

期待の新生 キャパシター

最近はモーターブラケットの話ばっかなので閑話休題と言うことで、昨今の技術トレンドをば。

電力の源であるバッテリーですが、巷では、技術革新が起きにくいと言われてまして、例えば、今後、劇的にバッテリー体積に対する蓄電量が増える、とか、すごく軽くなる、とか、そういった革命は起きにくい、と予想してます。

バッテリー界隈産業の動きは、いろいろあるんですけども。
http://ascii.jp/elem/000/000/920/920276/


一回の充電で走れる距離を伸ばしたいなら、バッテリーをたくさん積むしか無いし、重量の軽いバッテリーが欲しいなら、高い金払って高級な素材を使用して軽くしたバッテリーを買わないといけません。

今までよりも激安で激軽なバッテリーが突然登場するとは考えにくいです。ぼんやりと儚い希望は持ちつつも。

それで、そんなバッテリーにとって変わり、最近は、キャパシター技術に注目が集まってます。

キャパシターとは何か、は、このサイトが分かりやすいです。
http://www.nagatac.co.jp/animation/capacitor_v2.htm

キャパシターとは、ものごっつう乱暴に言うと、電子部品で蓄電機能があるコンデンサーを大きくしたようなもので、バッテリーの様に、蓄電と放電ができます。

キャパシターのメリットとしては、電力送電の立ち上がりが良い、と言うことで、先日のルマンでトヨタのハイブリッドレーシングカーにキャパシターが使われた、とのこと。

http://ms.toyota.co.jp/jp/wec/racing-hybrid-01.html

一方、キャパシターのデメリットは、目ん玉飛び出るほど高価(と思われる)だし、蓄電できる量がバッテリーよりも劣る、こと。

だから、現時点では、キャパシターがバッテリーの代替技術になるワケではありません。

でも、キャパシターには、まだまだ、将来的に技術革新が起きる余地が残されています。

おそらく、10年後、地球上の電動自動車、電動バイクが広く普及した暁には、キャパシターももっと進化しているかもしれませんね。

僕が買えるくらいの値段になってれば嬉しいですねぇ。


2014年8月5日火曜日

モーターブラケット製作のお見積もり第2弾

【前回までのあらすじ】
予想を超えた見積もり金額に、飲んでた牛乳が口から吹き出すも、性懲りも無く、他のお店に見積もりを依頼したワタクシ。
さて、結果はいかに!(クワッ!)






結局、あっけなく、断られました(笑)

「対応できまへん」と。

うーん、工具だけでも貸して欲しい。。。

さて、どうしますかね〜。

2014年8月2日土曜日

モーターブラケット製作のために東へ西へ

【前回のあらすじ】
予想以上の見積もり金額に、耳から血を吹き悶絶したワタクシ。
現実を知り、一つ、大人の階段を登った。

【今回】
と、いうことで、資金が無いのは仕方ないので、DIYショップにいって、自作を試みることに。

作戦としては加工しやすい4mm厚鉄板に自分でドリルで穴をあけて、そいつを2枚溶接でくっつけて8mm化していく「金かけないで手間かける作戦」を開始するべく。

自宅近くのDIYショップに行き、4mm厚鉄板を探すも、最高に厚くて1mm。うーん、さすがに、1mmを8枚、ミルフィーユのように溶着するのは強度的に問題が出そうだ、と思い、購入を断念。

鉄板はネットで買うことにしました。結構、鉄板売ってるところがあることに気づきました。

相場は、鉄板SPHC(規格があるみたい)で、今回、ワタクシが欲しい160mm☓160mmのサイズで、厚さは6mm(8mmが無い!)でいくと、一枚1350円。目ん玉飛び出るほどの高さではないです。

で、鉄板購入のついでにレーザーカットしてくれる、というお店もあったので、先日の設計図を送付してお見積りをもらうことにしました。まことにあきらめが悪い(笑)